日本の難民受け入れについての一シリア人の意見 ~シリア人との会話4~
日本ではまだ難民というとニュースの中の出来事ということで真剣に考えている人は少ないでしょう。まあ個人的な意見はとりあえず置いておき、難民になる可能性のあるアフマド君の意見を聞いてみましょう。日本政府が難民を受け入れる上での彼の意見ですね。
1トルコとレバノンとヨルダンにいるシリア難民以外に受けるな。
2アサド政府に頼るな。
3アサドと関係のないシリア人団体と交渉する。本当にシリア人なのかの確認をそことする。
4難民を受け入れても例えば半年に悪いことを3つしたら強制送還する。
1については少し分かりづらいですが、つまりそこにいるシリア難民が数も多いし一番困ってるからだそうです。特にレバノンが酷いとのこと。2、3についてはまあアサドを信頼するかどうかということですからまあね。シリアの支援に国連を通すなとも言ってたけど、難しいとこでしょうね。4については細かい規定はともかく受入国と難民の双方に問題はないでしょうが、いわゆるリベラルと言われる人たちが強制送還に反対するだろうから現実的に出来るのかというのが心配なことになるでしょう。
まあ受入国としては主に4が問題になるわけですが、書いたようにはっきり言えば”まっとうな”難民とそうでない人たち、例えばシリア人だと偽って難民になろうとする人とかね、そういうのを区別すること自体を差別だとかする人たちがいるので、めんどくさいから受け入れは一括して拒否したいという気持ちになる人も多いでしょう。”まっとうな”難民たちにとってリベラルの人たちこそ障害になっている可能性もあるんだと、最後に個人的な意見を書いておきます。
というようなことを言ったらアフマド君は「日本政府は何をやっているんだ!」と怒ってましたけどね。日本政府が情けないことは確かかもしれないが、政府自身正しいと思っても出来ないことも多いんだと言い訳しました。