中国人の中国国外における反共組織。

中国の民主派事情② - 王蟲の子供

 

前に香港の民主派事情について書きましたが、中国の民主派にはどんなものがあるんだろうと思って李さんに聞いたら表を送ってくれました。必ずしも反共じゃないのもあるようですが、これは上海民族党が中国国外の反共政治組織の一覧として作ったものだそうです。

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 法輪功は流石に日本でもそこそこ知られるようになるだけあって、構成員が圧倒的に多いですね。李さんによれば3番目の新中国連邦は前にも紹介した郭文貴の組織らしく、あまり信用出来ないとのこと。ここに限らず反共を謳って成員を増やし詐欺的行為をする組織も多く、反共、民主化支持の人でもこのような組織には失望している人も多いそうです。それと前回書いた香港の民主派と同じように、彼らは反中共ではあっても親日歴史観等を有している人たちではないということです。法輪功の新唐人テレビは日本では保守論客を呼んだ番組とかも作ってますけどね。

 

李さんは、結局中国共産党中華主義の現れの一つであり、中華思想から抜け出せなければ中共がなくなっても中国は変わらないのではないかと言ってました。そうかもしれないが。。。私達はまだまだ中国について知らないことが多い。言うまでもなく上記の団体など法輪功以外はほとんど誰も日本人は知らんでしょう。複雑です。

 

さて中国人の組織としてもこれだけ色々ある。反政府派にも色々あり、政府にも派閥があり(日本もそうではありますが)、これらと諸外国の関係と成ると一個一個の団体、個人を追っていけばもう複雑すぎて訳わからなくなりますね。まだまだ中国ウォッチが足りないですね。

 

さて、ここからはおまけですが、中華系の人たちがやってるTwitterから、これらの関係者を図にしたものを拾ってきました。先に言っておきますが、私はこの図をそのまま信じているわけではありません。いかにも陰謀厨が書きそうな図ですしね。でもなかなか面白いと思ったので転載します。1枚目は日本で流布されてる(とされる)もの、2枚めは香港人が作った(とされる)もの、3枚目はよく分かりませんが香港人でしょうか。

 

1枚目は周庭さんと日本の左翼と江沢民派が仲間みたいに書いてるもの。2枚目はBLMやANTIFAなど昨今有名なものから、保釣行動委員会などややマニアックなもの、日本人でもお前誰やねんとなる平塚正幸、はたまた郭文貴らしき写真まで出て来ます。3枚目の港共は香港の親中勢力全般を指し、建制はその中で特に議会勢力、中聯幫は中国から派遣された現地組織みたいな感じでしょうか。熱狗、泛民、本土は全て民主派ですが、本土派は香港独立派も含む比較的強硬派、泛民派は一国二制度内での民主主義を主張するものでやや穏健的と言えるでしょうか。熱狗は2枚目に出て来る城邦派の蔑称のようです(ということはこの図は泛民派が作ったのでしょうか?)。彼らは香港を独立国でも一都市でもないポリスみたいなものにする考えのようです。いまいち全体的な位置づけはまだ理解できてません。分かったら追記します。

 

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まあこれを熱心に見る必要はないと思います。しかし例えば日本の親中派って中国の誰さんと仲良いのかなーとか考えてなかったので、新たな視点をいただいたかなとは思ってますし、香港のことについて改めて色々調べるきっかけにもなりました。この記事も誰かのそういうお役に立てればいいなと思います。

 

この記事の内容は全てお友達の李さんからの受け売りですので悪しからず(笑)。李さんいつもありがとう!