シリア人との会話2
続きです。そのシリア人の名前は一応仮名でアフマド君としておきましょう。アレッポの出身だそうです。アレッポと言えば石鹸ですがまあ今は非常に激しい戦闘が行われた地域となってるそうで。というわけでアフマド君は今イドリブというところにいるそうです。本当はシリアから出たいそうです。お兄さん二人は数か月前にトルコに出てアフマド君たちを待ってると。うーん、テレビのドキュメントでよくやってそうな感じですね。アレッポに戻りたいけどアサドたちが入る限り戻らないと。
アレッポは政府軍の勝利で戦闘は終わったことになっておりますが、その後政府軍による略奪なんかが酷かったとか。反政府勢力のいたところなら一般市民も反政府勢力と同じだという理屈のようです。
アフマド君はスンニ派のアラブ人ということでまあシリア人の多数派ということになると思います。アサドが嫌いと言っても政府軍と戦っているクルド人勢力はもちろんや他の反政府勢力を応援してるというわけはないようです。外国からの支援を受けている勢力がいっぱいあるので、彼らにも出て行ってほしいと。まあ外野としてはそれは無理じゃん?とか思っちゃうわけですが、まあ一シリア人の声としてそのままお伝えしております。
だいぶ前に中東の色々な勢力について調べたことがありますが、興味深いと言えば興味深いんですが、あまりにも複雑すぎますね。今シリア国内だけでもよく分かりません。いずれにしても反政府勢力が一枚岩でもなく、アフマド君の例からも分かるように一般市民の支持を得ているわけでもないので難しいですね。しかもアメリカがロシアやアサド側に譲歩してるという話もあるので今のところアサド・ロシア・イラン・中国側が優位ということでしょうかね。なんとなーくベトナム戦争と被るとこもありますねー。まあアフマド君にとってはかなりよろしくない状況ですね。
アフマド君の英語もあまり上手ではなく話題も難しいので上手く聞き出せないこともあるんですが、こうして書いててもまとまりがなさ過ぎるのでちょっとずつ分けてまた書いていこうかと思います。