蔡英文総統就任後のスピード感

台湾の総統が蔡英文さんに変わっていろいろスピード感のある決定を続けざまにしましたね。

 

巡視船の引き揚げ、教科書問題、ひまわり学生運動の学生への告訴取下げ。果たして日本でこれだけのことがこれだけのスピード感をもって出来るか。巡視船の引き揚げは出来るでしょうが他はなあ。

 

教科書問題はもちろん議会にかけなくてはならないし、学生たちが立法院を占拠するという行為に出たのは違法でしょうからその告訴取下げは国民全体が彼らに同情的でも日本では無理でしょう。

 

まあこのようにスピード感をもてる理由の一つには大統領選から実際に交代するまでの準備期間にいろいろ準備できるということもありましょう。

 

ここでふと忠臣蔵を想い出しました。赤穂浪士たちに同情的な人が多かったとしても法に照らして彼らが断罪されるのは同情的な人ですらやむを得ないと考えるのではないでしょうかね。それでも斬首ではなく切腹にするという配慮はあったようですが。

 

いずれにしてもこういうのはしばしば融通の利かなさとして欠点にもなりうるけど大きな長所でもありますからね。一方台湾では正しい(と思ってる)視点から上記のようなことが結構簡単に起こるんでしょう。

 

どっちがいいかはともかくそういう国民性の違いというのは面白いね。