現代日本とストックホルム症候群

岸田秀は日本を精神分裂病と診断してますが、僕はストックホルム症候群とも言えるんじゃないかと思います。つまり被害者が加害者に好意を寄せるという。

 

不平等条約を押し付けられて開国させられたり、戦争に負けて国の制度まで変えられたり、明らかに不当なことをされてきたわけです。それはやはり屈辱です。しかしそういう屈辱感というのはつらいものだから、いや、開国して文明が発達したんだ、戦争に負けたことによって平和な国家になったんだと思わずにはいられないという心理状態。原爆を落とされたのは日本が悪かったからだなんて考えは当にそれだよね。

 

自虐史観というのはGHQWGIPだけでなく日本人がそれを受け入れる精神状態にあったからこそそれをかくも長く受け入れ続けてきたんでしょう。だからこれを抜け出るにはやはり何度も言うように歴史を知る、自分が反省するだけじゃなくて何をされたのかということもしっかり見つめることが必要だと思う。これは辛い作業だからこそそれをしたくなくて現状を受け入れているというのが実態でしょう。