象徴としての憲法改正

皆さんは安倍総理大臣を支持されてるでしょうか。一応支持率50%ぐらいあるらしいので日本の総理大臣としては高い支持率を得てる人と言える一方、支持してる人も各論是々非々でしょう。

 

安倍政権でも常に経済問題は最優先事項の一つですが、安倍さんだからこそということで期待してるのは拉致問題憲法改正です。両方とも滅茶苦茶大変なのは分かってるし、安倍さんも手を抜いているわけでないことも分かってます。しかしこれだけの長期政権でも未だに実現できるか分からない。

 

一般の多くの人はイデオロギー的なことはどうでもいいのでやはり経済が最優先になるでしょうが、自ら左翼とか保守とか自認してる人たちは何を目標としてるんでしょう。もちろん色々あると思います。保守なら憲法改正拉致問題解決以外にも、マスコミ問題、皇室典範改正、教科書問題、安全保障問題、スパイ防止法等々。

 

数え上げればキリがありませんし質的にも違うのですが、中期的目標として最大公約数となるものは憲法改正ではないでしょうか。もちろん大日本帝国憲法日本国憲法に変わった時のように全体を一気に変えるのは出来ないようなので、どこか一項目変わったところで憲法問題が万事解決するわけではありませんが、それでもやはり戦後レジームの象徴としてそこに手がつけられるというのは大きいんじゃないでしょうか。いずれ立花孝志氏にぶっ壊されず、且つNHKの「その時歴史が動いた」が復活すれば数十年後か数百年後か採り上げてくれることでしょう。

 

保守活動をしてる私の知り合いも、その活動内容は様々で、慰安婦問題に熱心な人、戦没者遺骨収集に熱心な人、拉致問題、教科書問題、原発問題などメジャーどころ以外にも、例えば国学神道の研究、漢文素読寺子屋的な教育、ライトな和文化普及等々等、所謂保守でも興味ない人は全然ないだろうことまで結構様々。同じ人でも活動の中心が変わることもある。それはそれぞれ自分がやれることやりたいこと得意なこと興味を持てることをやるのがいいと思います。

 

突然ですが、今の香港デモは前回と違い、リーダーのいないデモだそうで、そのせいで鎮圧が難しいところもある一方、デモ側も統率が取れないことによるマイナス面もあるようです。私は逃亡犯条例が撤回されても運動は続けるべきだと思いますが、香港の民主主義を守るための選挙制度改革を一つの目標にするなどを前に提案しました。

香港デモ隊への提言 - 王蟲の子供*1

 

先にも書いたように憲法改正されたところで問題が解決されるわけではない。香港も「真の普通選挙」が実現したところで、将来的に大陸に併呑される恐れがなくなるわけではない。しかし当面の大きな目標というものを目指してやると効率的と言うか戦略的なんじゃないでしょうか。

*1:

ちなみに2017年、香港で「普通選挙」を実現する法案が否決されました。これは民主派の反対で否決されたのですが、なんで民主派が普通選挙に反対なのか意味分かんないですよね。まあこれは民主派からすれば立候補者が制限される「偽の普通選挙」ということになります。これは雨傘革命の契機となった事案です。つまり当然ながら雨傘革命と今回の大規模デモは様々な点で連続性があります。

香港「普通選挙」白紙に 17年長官選、議会が政府案否決 :日本経済新聞
2014年香港反政府デモ - Wikipedia