閉ざされた言語空間 日本、中国、韓国
VPNと言って何だか分かる人はどれぐらいいるんでしょう。検索すると主に企業などでビジネス用途で使われることが多いらしく、まあ私には関係のない世界なので全然わからないのですが、中国人とインターネットで話してるとよく聞く言葉です。
ご存知の通り中国ではインターネットがかなり制限されており、Line、Facebook、InstagramなどのSNSやWikipediaも見れなかったりします(解禁された時期もあるようですが)。しかしVPNを利用すると見れるようになります。どのぐらいの人が利用してるか正確には分かりませんが、多数派ではないが珍しくもないぐらいでしょうか。
そうするとですね、当然我々と同じような情報を得ることが出来るので、歴史問題、政治問題についても割と面白い会話が出来ます。もちろんVPNを使ってる人が政治や歴史に興味を持ってる人ばかりではありませんので、中国人の中ではマイノリティーではありましょうが。
韓国はどうなってるのかと比較してしまいます。韓国で中国のようなインターネット制限はないので語学力の問題を除けばアクセス出来る情報は一応同じです。しかし彼らの対日歴史観というのはびっくりするぐらい一様なので、本当に思想信条の自由、表現の自由、言論の自由があるのか疑わしくなるほどです。
こう見ると江藤淳の「閉ざされた言語空間」というのもなんか納得出来るんですよね。20~30年ぐらい前は大臣が戦前のことをちょっと肯定的に発言しただけで就任したばかりの即日辞任に追い込まれてた訳で、当時私は繰り返されるこの流れを見て、この人達は大臣やりたくないのかな?とすら思ったものでした。
そう考えると韓国のことも笑えたものではないなあ。