中国軍機と自衛隊機の攻撃動作問題と民主主義
東シナ海上で中国軍機にスクランブルをかけた自衛隊機の問題。流れとしては元空自幹部が、中国軍機が自衛隊機に攻撃動作を仕掛けたとネット上で発表し、それを日本政府は否定、逆に今度は中国が自衛隊機が仕掛けてきたんだと主張し始めた。という感じですよね。
上記記事でも書いているように6年前のsengoku38を想起してしまいますが、果たして。sengoku38の時は当に自分の身を賭してという感じでリークしたんでしょうが今回はどうなんでしょうか。もちろん元空将自身は善意で言ってるでしょうが。この辺は非常に繊細な問題で(出来たらまた改めて書きます)。
戦前の色々な大陸での事件、関東軍が仕組んだとか中国共産党が仕組んだとかソ連が仕組んだとか未だに論争がありますね。今回も既に情報戦の一貫となっています。中国のことを馬鹿にする人が多いけど、あまり馬鹿にしないほうがいいですよ。
情報戦について全部説明するのは簡単ではないのでバッサリ省いて重要なことだけ言うと、今何も準備が整ってない段階では何か起こってしまっては困るということです。戦前も色々な挑発があり、それに引きずられてずるずると戦線を拡大し泥沼になっていったことが思い起こされます。
今も中国軍には日本に勝てる実力はないかもしれませんが、では昔は?昔も圧倒的に日本の方が強かった。でも結果なんだか中国は戦勝国に収まってるではありませんか。今更中国は戦勝国じゃないだろとか言っても負け犬の遠吠えですね。
中国に対する危機感を喚起することは必要ですが徒に世論を煽るのは場合によっては危険です。戦前は民主主義ではなかったかのように思ってる人もいましょうが、民主主義だったからこそ世論に引きずられて負けちゃったのかもね。というわけでちょっと冷静になりましょうということでした~。