どういう憲法にしたいですか?

前回に続き憲法について。今回は現実的な話というより少々観念的な話になるかもしれません。

 

保守の強硬派の中には憲法改正ではなく、今の日本国憲法は押し付け憲法で無効であり、大日本帝国憲法に戻る或いは大日本帝国憲法の改正手続きに則って改正すべきという人もおります。こういう手続き論みたいなのもまあするならすればいいと思いますが、じゃあ大日本帝国憲法はどう出来たのかというのも考えなくてはいけませんね。

 

と考えると開国以降の国際化の中で近代憲法が必要だという中で作られたものですね。そう考えると、当たり前の話ですが憲法か国かで言えば国が先にあるのであって一部の護憲論者のように現行憲法が国よりも大切かのような物言いは明らかにおかしいですね。日本という国号が出来て以来1200年ぐらいは近代憲法はなかったわけで。

 

姐さんに「将来的にどういう憲法にしたいと思いますか?」と聞いたところ「究極は慣習法(17条憲法程度)+一律ではなく地域、業界、分野にとっての規則にまで落とし込む。」というような回答でした。まあ近々可能なこととは思いませんが感覚としてはやはり非常に共感します。

 

近代国家でもイギリスのように憲法が明文化されていない国もあるわけですし、世界各国の憲法という横軸と歴史的な縦軸と色々考えていきたいものですね。