成人式と道徳教育2 ~国による道徳教育は必要か~

成人式と道徳 - 王蟲の子供

続きなんですが、エッチくんに道徳教育に関して聞いてみました。とても具体的で分かりやすいと思ったので簡単に要約してみます。

 

国による道徳教育強化には賛成。キーは核家族化だと思う。、核家族化で父親と母親の仕事の意義を教える人がいない。爺婆が、自ら経験したことでもあるし、現役世代の代わりに意義を伝える。つまり核家族の問題はニートの問題に繋がると思う。親たちは仕事に多くの時間体力興味を持っていくので、子供達まで関心時間が行かない。子供から見ればお金は親が何処からか持ってくるもの、自分の役割とは違うものと認識してしまう可能性が高くなる。そして、人は自画自讃の直球を投げるのはテレくさいから、親の仕事の大切さを伝えにくい。さて親の少ない時間をどう使うか?タダでさえ滅多に顔を見れないのだからと優しく楽しい時間にしたいと思うのが人情で、子供に厳しい躾をすることを選びにくくなる。社会は殺伐としているので、せめて家庭内は穏やかであってほしいという願望。これで人から注意もされない、社会の成り立ち仕組みを自分の事と理解出来ない若者が誕生する。穏やかな子は引きこもり、気性の荒い子は成人式で暴れる。両親は自分達の説明さえ出来ないのにましてや先祖の説明は後回しになる。地味だし。昔なら法事があって親戚一同集まって、(爺婆家庭内教育の補完措置として)物語を子供達に伝えると言う作業があったかもしれないが(都会暮らしだからそう感じうるのかもしれないが)今は法事も簡略化してるように感じる。小さい単位の道徳教育は今の家族制度だと無理があるから、大きな単位での教育には賛成。

 

日教組的な立場だととにかく道徳教育自体を価値観の押し付けと否定するでしょうし、右翼的には田母神俊雄さんみたいに戦前のあり方を理想化しすぎたりするでしょうが、どちらも極端ですよね。まあ成人式で荒れるようなのを良くないというのすら価値観の押し付けと言ってしまうのは流石にね。

 

まあ前回の補完になりますがある程度の道徳教育の強化は支持します。ちなみに関連性を数値化するのは難しいでしょうが、塾の講師をやっていた経験としてゆとり教育を始めてから明らかに年々学力・授業態度ともに悪化していました。個人的な体験に過ぎませんがもう明らかに年々でした。ミスターゆとり教育寺脇研は未だにゆとり教育の失敗を認めないようですが反省してほしいもんです。今はエリート養成校とも批判される学校の理事をされてるようですが。