NBAの香港デモ支持問題から見る中国インターネット事情

中国に関する情報は今は色々なところから得ることが出来ますが、当然中国では大ニュースが日本では小さなニュースにしかならないということもあります。最近ではNBAの問題。

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適当にリンク張りましたが、最後の記事から一部引用します。

プロバスケットボール協会(NBA)は、ヒューストン・ロケッツ(Houston Rockets)のダリル・モリー(Daryl Morey)ゼネラルマネジャーGM)が香港の民主化デモを支持する内容をツイッターTwitter)に投稿したことで起きた騒動に関して、言論の自由を擁護する姿勢を示した。 

 これが中国を刺激し、中国国内では大きな問題になってるようです。ロケッツのグッズをインターネットで売らなくなったり、韓国みたいなことやってます。よく知らないんですがポケモンにロケッツとかいうチームがあるらしく、そこまで風評被害を受けてるとか。これはもともと冗談で誰かがふざけていったもの一部の人が煽ったりとか。この辺のことはどこまで真実わかりませんが、とにかくネット上ではNBA批判一辺倒。愛国的言論がほとんどを占めているようです。

 

中国のインターネット規制国慶節や重要な日には特に厳しくなります。建国70周年なのと香港デモがあったせいもあるでしょうが。このように時期によって、後はどうやら地域によって規制の差があるようです。この地域差はどういう意図なのかよく分かりませんが、言論規制自体の問題というよりは中国制度上の問題かもしれません。まあこのような事情もあり、インターネット規制について多少知ってる日本人の話もバラバラだったりすることもあります。そんなこともあり中国の確度の高い情報を得るのは難しい。

 

中国のインターネット規制についてよく日本で言われるのは、中国では「インターネットで『天安門事件』というのを検索できない」みないのがあります。これは厳密には間違いです。中国で天安門事件を検索すると四五天安門事件の記事が多く出て来て、結果六四天安門事件については埋もれてしまうとかそういうやりかたもしてるようです。

 

なぜこのNBAの問題がこれほど大きな問題になるのか(多くの中国人がこの件について私に教えてくれる量からして大きいと判断してます)、未だによく分かりません。しかしこの件について理性的な中国人がだいたい一様に言うのは今の中国では愛国的言論ばかりが幅を利かし、インターネット規制も進んでいると感じてるようです。