日韓貿易戦争(?)とボトックス注射

日中貿易戦争はかつての日米貿易摩擦と比べられることがありますが、「貿易戦争」と「貿易摩擦」で何が違うんでしょうか。まあ特に定義のある言葉でもないので、程度の差でしょうか。

 

さて、では今日韓で問題になっている輸出管理強化について世界ではどう言われているのか。なんとtrade warと書かれてることが多かったりします(中華圏では「貿易戦争」の他「貿易摩擦」「貿易争端」などとも)。日本のマスコミで「規制」と言われてることについて世耕大臣などが「管理」と言うべきだと度々言われているにも関わらずあいも変わらず日本のマスコミは「規制強化」と言い続けていますが、未だに「従軍慰安婦」という言葉を使うマスコミが多いことを考えればさもありなんという感じでしょうか。

 

今回のホワイト国除外に日本の非はないはずですが、貿易戦争と言われると世界の人はどう思うのでしょうか。ある中国人の友達はお互いがホワイト国除外外すことなどを見て「子供の喧嘩みたいだ」と言っていました。全く心外な話ですが、多くの人は自分に関係ないと思えば興味は持たないし、持ってもマスコミのいうこと程度の知識しか得ない人が残念ながら未だに多数ですから、マスコミには言葉遣い一つにも気をつけてほしいものだと思います。まあ少なく日本のマスコミについては故意犯でしょうけどね。海外の人は米中貿易戦争と比してノリで使ってるだけかもしれませんが。

 

ところでホワイト国除外により包括許可から個別許可になる品目について、日本の報道で見たことのない記事を見つけました。

money.udn.com

要するに美容外科で使うボトックス注射に使うボツリヌス菌のことのようです。事実なんでしょうか。戦略物資1100品目のリストを探せないのでよく分かりませんが、韓国は美容で有名ですし、それこそ他人事としては面白い内容なのでニュースになるんでしょう。

 

面白可笑しいものを採り上げるのはビジネスとして当然のことでしょうが、マスコミの方たちはその自らの影響力を自覚してほしいし、特に偉そうにジャーナリズムがどうたらいう人達はせめてミスリードを誘うようなことは謹んでいただきたい。まあ謹しまないでしょうけどね。