韓国半万年と日本二千数百年

私はよく仕事をご一緒する人がもともと専門が歴史でしかも左翼的歴史観を持った人で、例えば桓武天皇の母親が半島からの渡来人の家系であることとか、韓国人のようなことをよく仰る方がいます。だから何?と私は思うのですが。敢えて言うなら女系天皇を認めるとこの辺の主張が強くなって鬱陶しくなりそうだなとは思います。

 

ところで保守系の人の動画や本を見ると、韓国半万年の歴史とか言うのを馬鹿にしてる人がいますが、そういう人たちが皇紀何年とか言ってるのを見ると、矛盾してない?とも思います。神話と歴史の関係というのも色々な考え方があると思いますが、やはり私はダブルスタンダードというのが嫌いなんですね。韓国半万年歴史と、皇紀二千数百年の決定的な違いがあるなら知りたいです。

 

私は岡田英弘さんが好きなのですが、彼の考えは少なくとも古代史に関しては日本の右翼とは決して相容れないものです。例えば岡田英弘応神天皇までを架空の存在としています。奥さんの宮脇淳子さんは岡田英弘さんの後継者を自認してますが、遥かに右翼的というとことは面白いですね。

 

こういう問題に関して保守の中で争いをするのは馬鹿馬鹿しいので私はいちいち余計なことを直接言ったりはしませんが、私の一貫した考えとして多数の人に対する印象というのを重視すべきと思ってますので、あまり「でもあの人右翼でしょ?」と片付けられないように気をつけるべきなんじゃないかと思ってます。

 

一方、韓国半万年はともかく、中国三千年だか四千年だか知りませんが、それもどうなの?というところがあるにも拘わらず、すっかり人口に膾炙し、誰も問題視しないというところを考えると、今は「右翼的」とされる言論も恐れず口にする人が多くなることで全体の世論も変わるのかなと思います。これは長い目で見れば、現在の日本政府が言うべきことも言えない姿を見て歯痒い思いをする、というようなことがなくなることにも繋がるのではないかとも思っています。そういう意味で私は居酒屋の隣の席で「右翼的」発言してる人を見ると嬉しくなるのです。

 

 いずれにしてもこのようなことは非常に判断が難しいですが、軽視されすぎてる気がします。気をつけてると思ってる人ですら、私に言わせれば出来ていない。多分私自身も出来てないんでしょう。