台湾統一地方選での与党民進党の大敗の原因

中国、台湾への圧力強化 地方選での与党民進党大敗で(ロイター) - Yahoo!ニュース

台湾で民進党が大敗したのは日本にとっては大変残念な結果でした。選挙前から厳しい予想がされていたので驚きということはありませんでしたが。

 

日本もそうですが、台湾も無党派層が多いのでその時の世論で大きく動く。民進党が信を失った理由は色々あるんですが、政治に関心の強い人以外は人によって違うので様々な理由があるんでしょうが、台湾に住んでいないと感じられない空気ってのはあるんでしょうね。

 

まあいずれにしても理由を列挙すると、まず経済が不調であること。これに関しては例えば蔡英文さんが総統になってから中国の圧力があるということはよく言われ、まあその通りでしょうが、実際に蔡英文政権の失政がなかったかと言えばそういうわけではない。例えば労働政策の失敗、労働者も雇用主も非常に不満。次に年金改革の問題、改革の矢先に当たる軍人・公務員・教師たちからものすごく大きな反発があった。次には同性婚容認にめぐる諸問題、大量な資金を持つプロテスタント系保守勢力が猛反発。などあったようです。

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あまりニュースにはなってないかもしれませんが、同時に10件の国民投票がありました。日本関連では「福島など日本5県産食品の禁輸措置の継続」という残念な結果がありました。他に「2025年までに原発を停止する法律条文の廃止」「民法の婚姻は男女に限定」などは興味深いところです。両方蔡英文政権の公約ですからね。大きな停電があったために脱原発に味噌がついたようですね。ちなみにここで出てくる頼清徳行政院長は将来の総統候補の一人で、なってくれたら日本には有り難い人です。アメリカで言えばマルコ・ルビオみたいな。あくまで日本にとって嬉しいという共通点だけですが。

 

沖縄知事選に続き大変残念な結果でした。国際的には中国の勝利と言ってもいいと思うんですが、それを理解してる台湾人が少なそうなのがどうにも。はぁぁ。

 

追記:台湾人の友人から聞いた話で有用な話を聞けたら追記します。