憲法記念日と宮沢ノート ~昭和天皇「これでいいじゃないか」~

憲法記念日、保守界隈では通称ゴミの日とも言われる日です。70周年だとかで議論も深まっていくことを期待します。まあ具体的にどうなるかは未知数ですが、ああしかし改憲なんてほぼ現実性がなかった頃から比べると隔世の感がありますね。中国や北朝鮮の脅威のせいで改憲の必要性を感じる人が増えたのも確かでしょうが、長いこと粘り強く改憲を目指して頑張ってきた人たちには敬意を表したいです。

 

憲法草案に「いいじゃないか」 昭和天皇の発言、メモに (朝日新聞デジタル) - Yahoo!ニュース

 

まあ如何にもなタイミングでこんなニュースが。これを元に保守は天皇が認めてる憲法を変えるのか、天皇を大事にするという保守の立場と矛盾してるとか言ってくることは目に見えてますが、普通の保守は天皇の絶対権力なんて認めてませんよね。勘違いしてるんでしょうか?まあ天皇の発言を政治利用してるのは明らかにあちら側でしょう。

 

象徴天皇制ということについて色々意見はあるでしょうが、私の知る限り多くの保守は天皇は昔から絶対権力者ではなく象徴であったという考えの方が多数派だと思うんですがね。天皇の権力の程度は時代により変わりますが、明治憲法下だって立憲君主制だったわけで。

 

さんざん悪口言われてる自民党改憲草案ですが、大日本帝国憲法日本国憲法よりいいと個人的には思いますけどね。

https://www.jimin.jp/policy/policy_topics/pdf/seisaku-109.pdf

憲法は時代に合わせて変えるべきなのに現行憲法は全く変わってないのはおかしいという意見があり、私もそう思いますが、確か大日本帝国憲法も全然改正されてないですよね。一度決めたものはなかなか変えない国民性なんでしょうか。それとも単純に両方改正条件が高すぎるためか。

 

改憲論者でも日本人らしい日本人が作った憲法を望む理想主義的な立場と、例えば九条だけ変えればいいという現実主義的立場と色々ありますが、まあ私はどちらかと言えば前者でエッチくんは後者なのですが、理想主義過ぎて何も変えられないようなのは意味が無いので、短期的目標、長期的目標など見据えて考えたいですね。