台湾人の母語

海外に行くとき多少は現地の言葉を使いたいですよね。台湾に行くときは国語である中国語を覚えるか、台湾語(台語)を覚えるかで迷うことになりますが、結論から言えばよっぽどの愛がない限り中国語を覚えた方がよいでしょう。

理由の一つには台湾語(台語)を学ぶことの難しさからです。まず中国語を学ぶときの大きな壁の声調が更に複雑ということ、次に参考書がほとんどない。独学は恐らく無理。

しかしある台湾語の本を見るとこう書いてあります。台湾人の70%が台湾語母語だと。それだけの数がいるならやはり!とも思うんだけどこれもちと複雑。

母語とは何だろうという自問は、東京生まれヒップホップ育ちの私には生まれないわけです。では台湾人にあなたの母語は何ですかと聞いてみましょう。国民党による北京語の強制の前に生きてた本省人はもちろん台湾語となります。頼さんのように今55の世代、外では台湾語を禁止されてた世代。こっそり語り継いでた世代これも確かに母語台湾語でしょう。

では本省人だとしても今の若者はほとんどが国語の方が上手です。洪さんはもともと小さい頃から台湾語を使う機会のないまま中学生になり引っ越しして田舎で台湾語を使う人が多かったので勉強を始めたと。彼はやはり我々の民族の母語台湾語だと。

ビビちゃんは親は台湾語喋れますけど本人は苦手。彼女によると今の若者の母語はもう国語だと。洪さんと同世代でも違いがありますね。これは認識の問題ですが日本人には分かりづらい。母語台湾語だと答える人でも台湾語の方が苦手という。

一応学校で週に二時間ぐらい台湾語を教える時間も出来たらしいけど(時間はちがうかも)話す人は減っていくでしょうね。寂しいけどしょうがないんでしょうね。中にはウェンディーのお祖母さんのように台湾語を国語にすべきという人もいるようですが現実的かはね。準公用語ぐらいに出来たらいいかもねえ。と台湾好きとしては余計なお世話なことを考えちゃいますが。