連戦・戦勝文の一族
前回に続き台湾事情について。昨年の統一地方選挙で国民党は歴史的大敗をしたわけですが、象徴的だったのは連勝文が柯文哲に負けたことで。ここで台湾の政治を語る上で必ず出てくる連一族について書くことによって台湾の歴史の一部を紐解いていこうかと。
連勝文の父親は連戦という国民党の重鎮で超大金持ち。一部Wikipediaから引用します。
もともと李登輝に重用された本省人であることから国民党内「本土派」とみられていたが、2回の総統選に敗退した後は、対中接近、国共党間交流を積極的に志向するようになり、2005年4月26日から5月3日にかけて、初めて中国を訪問し、胡錦濤中国共産党総書記(国家主席)との会談を実現した。野党のトップとはいえ、国民党と共産党の首脳会談は60年ぶりで(1945年の蒋介石・毛沢東の重慶会談以来)、中台分断後つまり中華人民共和国成立後はもちろん初めてであった。政権与党や李登輝らからは、共産党が長年唱えてきた「第三次国共合作」に乗せられている、政権の方針に反した越権行為であるなどとして、売国奴などと激しい批判を浴びた。
その後あの孔子平和賞を受賞しています。確かに馬英九がノーベル平和賞を狙ってるというコースと似てるね。孔子平和賞は取れるかも?
さてさらにその連戦の父親が連震東、さらにその父親が連横。また連戦のWikipediaから引用します。
本籍は台湾台南市。字は永平。台湾籍の父・連震東と、中国籍(瀋陽出身)の母・趙蘭坤の間に生まれた(俗に「半山」といわれる)。父・震東は、内政部長、総統府国策顧問などを務めた国民党の大物。震東が中国西安で国民政府の工作活動に従事しているときに連戦が出生した。祖父・連横は、日本統治時代、「台湾通史」を著した学者で「抗日大詩人」と呼ばれた。国民政府が日本に「連戦連勝」するよう祈念して孫の名前を連「戦」と名付けたが、孫・連戦が誕生する2か月前に上海でこの世を去ったという。
しかし洪さんによるとこの連横が抗日だというのは国民党の書いた歴史であり実は親日的であったと。洪さんに言わせると彼は二つ悪いことをしたと。一つは当時の台湾総督府に媚を売った。もうひとつは阿片有益論を主張したこと。
さてこの台湾の阿片の問題については以前書きました。
ここで僕は後藤新平の阿片政策を評価する立場で書きましたが、洪さんに言わせるとこれは差別だと。つまり日本人へは阿片を禁じておきながら台湾人には体に悪いと知りつつ吸引を許したと。ふむ、まあ確かに差別といえば差別でしょうか。
いずれにしても洪さんによると連横も連震東も抗日も抗中共もしてないと。日本が敗戦し、日本が台湾に残した資産の多くをこの一族が接収し大金持ちになったとか。洪さんに言わせるとようするにその後の連戦も戦勝分もおぼっちゃまの無能だということのようです。しかしお金を持っているというのは一国の未来をも左右しうるということですね。
まああくまで洪さんから聞いたことを書いただけですのが歴史や政治に詳しい人であることは確かです。
最後に2004年の総統選時の連戦の写真。大地にキスして私は台湾を愛しているアピールだそうで。台湾の選挙は派手です。。。