マイナンバー制度と暴力団対策法

マイナンバーについて賛成派の人の言い分としては「反対するのは犯罪者だけだ」というのがあると思います。情報漏洩を心配するのは分かるけど、反対派の一部の「人権を制限される」というような意見はどうなんでしょうか。要するに息苦しくなるということだと思うんだけど。

 

例えば。

マイナンバー ホステスら恐々(2015年9月27日(日)掲載) - Yahoo!ニュース

マイナンバー制のせいで副業がバレたら困るホステスが戦々恐々としてるということらしいんですが。個人的にはこういうところには行かないのでどうでもいいんだけど、歓楽街が寂しくなるとしたらそれはそれで寂しいかもしれませんね。まあそもそも論で言えば赤線復活した方が犯罪の温床が減るんじゃないのとかそういうことも言えるわけですがね。

 

さてどういう影響が実際出るか分かりませんが、メリットとデメリットの比較から言ってメリットの方が大きいんじゃないですかね。国家に個人情報を握られることを人権侵害だという理屈はもう戸籍に登録されてる自体でなりたってないでしょ

 

何をするにせよデメリットはつきものなので、メリットの方もちゃんと目を向けないとね。そうでないとデメリットを受ける人の主張に騙されてしまうかもしれません。しかもこの場合はデメリットを受けるのは主に犯罪を犯してる人だろうから、そういう人が情報戦のようなものをしかけることは十分にありえるでしょう。

 

以前エッチ君から聞いた話です。平成三年に施行された暴力団対策法というのがありますね。これのせいで警察が暴力団の情報を掴みづらくなり、結果として悪法だったという説があります。僕はこれを鵜呑みにしてたんだけど、エッチ君によるとこれは暴力団の言い分だそうです。

 

先月山口組の分裂騒動がありましたが、もし暴力団対策法がなければ80年代の山一抗争のようなものに発展したかもしれない。今はもし何かあれば警察が徹底的に潰しに来るから暴力団の方も動きがとれないとのこと。

 

僕が行ってる接骨院の先生もヤクザ屋さんのとこで、見るからに普通じゃない若者を見て、偉い人が「こいつらを飼っておけるのは俺らぐらいだ」というようなことを言われ、まあ必要悪なのかなあと思ったらしいけど、同じ理屈かもね。

 

自分に悪影響があることは良い面を見落としがちなので。共済年金が厚生年金に組み入れられることに関して共済年金を受ける立場の友達がFacebookで批判してるのを見るとねえ。