台湾人は中国をどう思っているか

去年台湾に行った時に色んな人に中国についてどう思うか聞いたんですが、聞いた人はみんな中国が大嫌いでした。中には「世界中の人が中国が嫌いだ」という人までいました。まあ「台湾人はみな中国が嫌いなの?」と聞いたら「まだ少数中国に幻想を抱いてる人もいる」と言う人もいましたけど。観光地で中国人が多くてウザいってのも日本と似てましたねー。

 

外省人本省人という分け方があって(要するに戦後渡ってきた人とその前からいた人)、外省人反日本省人親日だという認識の人も多いと思いますが、聞いた限り彼ら自身あまり外省人本省人という分け方はあまり意識していないようでした。基本的に日本が好きな人がほとんどです。(なんとも思ってない人ももちろんいるでしょうが)*追記 やはり外省人本省人に違いがあるという人もいました。

 

有名な反日家の高金素梅みたいのは特殊な例ですね。

台湾の恥をさらした高金素梅は中国の犬 @ 台灣之聲 :: 痞客邦 PIXNET ::

中国人(満州族)と台湾原住民のタイヤル族の混血で台湾原住民、所謂高砂族は日本の保守派には人気なので残念なことですが、まあそれはともかく上記の記事のように完全な中国共産党の犬なので。

 

台湾では国民党など中国よりの人たちを藍色で象徴し、民進党や独立派の人たちを緑色で表します。去年の11月の選挙では緑陣営が勝ったので日本にとっては朗報なわけです。例えば台北市長選で柯文哲が連勝文を破ったのが象徴的。柯文哲は民進党ではなく無所属ですが陳水扁とも関係が深く総統選では蔡英文を支持した人です。僕が台湾にいた時聞いたら連勝文の方が力があると聞いてたので柯文哲が勝ったと聞いた時は嬉しかったな。台湾の選挙戦は日本と違って熱い感じで面白かったです(笑)。

 

緑陣営が勝った理由としては色々あるんでしょうがやはり去年学生たちが立法院を占拠したひまわり学生運動の影響も大きかったんだろうと思います。僕がたまたま知り合って友だちになった人もあれがきっかけで政治に興味をもったという人がいました。政治のことはよく分からないけどあれに関しては学生たちが正しいと思ってる人が多かった印象があります。以前は緑陣営は過激な印象があったという人もいました。そういう過激派みたいのもいるんでしょうね。

 

なんで馬英九は支持率が低かったのに2012年の総統選で再選したのかと政治に詳しい人に聞いてみたんだけど、要するに金なんだろう的なことを苦々しそうにいってました。直接現金かはともかく、例えば日本で共産党がお年寄りたちに優しくして票をもらうとかそういう政治にあまり関心がない人たちから票を集める力があるのかもね。まあ日本でも組織票みたいのはでかいのでなんとなく分かるような。

 

来年の総統選では蔡英文さんが勝ってくれることを期待したいですね。まあ去年の結果から結構期待できると思うんだけど。