邦人人質事件取材スタッフの事故死から考える命の重さ

命の重さは質量保存の法則を無視するもので。


邦人人質 取材スタッフ事故死(2015年1月30日(金)掲載) - Yahoo!ニュース

人質事件の取材で人がなくなりました。お悔やみ申し上げるけど皮肉と感じてしまうのは仕方ないね。別にこの取材者を責める意図は全くないです。ただ皮肉だよね。

 

人の命の重さを絶対普遍のものと考えるとどうしても解決できない矛盾というのが出て来てしまう。今命の危険に晒されてる後藤健二さんのお母さんのように原発を怖がってなくして化石燃料に頼ったとしよう。石炭の採掘現場で毎年どれだけの人命が失われているかを失念してはいますまいな。調べてください。多分びっくりする。日本は世界一の石炭輸入国です。

 

命の重さは文化によっても違う。中国では人命は本当に軽い。「命は軽く名は重い」とは戦国武将多胡辰敬の家訓。同じ「命が軽い」と言ってもこの両者が全く違うであろうことは分かる。

 

後藤さんを救出するために自衛隊を派兵してイスラム国(ISIL)を完全に敵に回したら彼らが日本人をさらに拉致或いはなにがしかの敵対行動をするようになるのか。それとも要求を飲んで彼らが味を占めればさらに拉致が増えるのか。

 

北朝鮮拉致事件もそう。今だって拉致が行われても日本は何も出来ない。それを憲法9条とやらを絶対視して見過ごすのか。或いは強気に出ることによって今後の被害を食い止めることが出来るのか。

 

こういうのはそんなに簡単な問題ではないのでどんなものでもあちらを立てればこちらが立たずなのです。特に未だに混沌とした国際社会では勝手にこれさえ守ってれば大丈夫みたいなのは危険。

 

以下ニュースのコピペ

 

邦人人質事件取材のフジスタッフが事故死

スポーツ報知 1月30日(金)0時9分配信

 トルコ時間29日午後、同国南東部アクチャカレ近郊で、現地コーディネターの高谷一美さんが乗ったタクシーがトラックと衝突し、死亡した。高谷さんは邦人人質事件の取材をしているフジテレビのクルーと合流する前だった。フジテレビによると、タクシーには現地の運転手と高谷さんの2人が乗っていたという。

 高谷さんは、トルコ在住約20年の経験豊富なコーディネーター。日本の民放各局や新聞などの現地取材のコーディネートを手掛けていた。また旅行情報雑誌「地球の歩き方」のホームページでも特派員ブログを担当していた。

 アクチャカレはシリアとの国境に位置し、邦人人質事件の取材で大勢の報道陣が詰めかけている。在トルコ日本大使館が身元の確認を急いでいる。

最終更新:1月30日(金)0時9分

スポーツ報知