イスラム国への非難は適度であるか


「イスラーム国」による日本人人質殺害と新たな要求について - 中東・イスラーム学の風姿花伝

前にも引用させてもらったこのサイト、また色々有用な情報が書かれているのでぜひ。

 

日本政府に対する文章と家族に向けての文章では文体が異なり日本政府に向けてのほうがイスラム国側に言わされてるということだけど、とすると家族に向けての文章は本人の意向そのものということ?だとすると俄に信じがたい。何があっても自分の責任と言い残しておきながら日本政府を非難し、ヨルダンにまで迷惑をかけることを「easy」と表現してしまう感性は信じ難い。これもイスラム国側に言わされてるものだと思いたいところですが…。イスラム国が「fair」ねえ…。

 

殺害予告映像が合成の疑いがあることや今回のがこれまでと違い静止画であることなど、おかしなところが散見されるようですね。なんかすごく嫌な感じ。人質になった人がこれだけ胡散臭い人だとなると、ほんとにそれはたまたまなのか疑ってしまう。安倍政権を批判したい人たちに非常に都合のいいストーリー展開だしね。そういう日本人が加担してるとは考えたくありませんが。それにしても本当に嫌な感じ。

 

まあこういうのを疑心暗鬼といいます。ちょっと偏見に基づいて書いたけどこのような疑心暗鬼を生ぜさせないために僕の大嫌いな「知る権利」を行使したいですね(笑)。イスラム国に関しては色々な観点から考察が可能だから本当に難しいね。知るかぎりでは最初に引用した池内恵さんのサイトが一番優良ではないかと。意外なところではアルピニスト野口健さんのお父さんがやってる「中東の窓」というブログの記事がなかなか良いと会長から聞いて読んでみました。

中東の窓 : ISの日本に対する脅迫

 

確かに一義的にイスラム国に非があるわけなのでそちらに矛先が向いてもいいのだけどあまりそうはなってないかもね。もちろん非難はされてるけど。これもいくつか理由があると思うんだけど、一つには野口さんに不毛と言われてしまってるように、僕も含めて国内の問題に囚われてしまっていること。でも実際に国内で、ざっくり言えば左右の争いが大きい中それはある程度止むを得ない気もする。

 

中国なんかがよくやるように国内問題があるときに外に敵を作ることによって国を纏めるなんてやり方を見ればイスラム国という外敵がいれば国内が纏まってもいい気がするけど、そうならないのはなんでかね。国内の問題が大きいのか、外への関心が薄すぎるのか。

 

イスラム国とずっと書いてるけど国ではないという認識からただの犯罪集団を敵も何もないだろってこともあるかもね。これが例えばシリアとかイラクとかどこでもいいけどハッキリした国だったらシリアふざけんなとかイラクふざけんなってなるかもね。まあ今の日本では敵国という概念すら醸成しづらいかもしれないか。イスラム国の件は国って何なのか見つめなおす良いきっかけかもね。と平和ボケなことをほざいて終ってみる。